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2003年6月19日8Sが限界だったような。

 飯倉がスポーツ車に乗り初めた頃はリアの変速は4速とか5速だったのです。それプラス フロント2〜3枚で充分レースやツーリング、キャンピングをおこなっていたのです。
 そうこうしているうちにサンツアーがウルトラ6とかウルトラ7これって5段の幅に6段、6段の幅に7段に出来るって画期的だー!な品だったのです。
 段数増えてシマノがカセット8速を出して当時は「これってトドメだな!」と思ったもんです。その後も段数が増えて今では10Sも普通に売られてますな〜。
 ところで機械ってのはそれぞれ限界ってのがあると思うんですよ。わたくし飯倉の見解としては8Sが限界だった(すでに過去形)と思うのです。
 その根拠としましてはチェーンの寿命が9速以降は極端に短くなりました。よそでも書きましたが以前はガンガン走っても年3〜4本で間に合っていたのですが今では寿命はその3分の一程度です。若干寿命が変わったのならともかくあまりに寿命が短くなりすぎました。
 変速機系の精度もシビアになりすぎましてエンドの少々の精度不足も変速に重大な影響が出るようになりました。名目上のスペックはあがっても整備不良のまま走っているマシンを結果的に増やしているようなものです。
 そんなことはプロショップがしっかりやれば良いともいえるでしょうがとりあえず走れるマシンをしっかりチューニングするには時間がかかるんですよ。時間をかけてもお客さんにはわかりにくいから新車の時から何となく調子がおかしいマシンのハイ!出来上がりになるんです。

 私は実家が房総でしてそっちのシングルトラックなんかに走りにいくんですが当然の事ながらリアメカをヒットしたりします。内側に曲がったりしても8Sですと手でエイヤッと曲げ直しても問題なく走るんですが9Sだとこの手はなかなかうまくいきません。運によるんですけどね。
 それと房総の土は粘土質が強烈でトランスミッションが泥と草とで刃先が見えなくなるくらいになるんですな。そんな時でも8Sはほぼ問題なく作動するのですが9Sになるとトップよりはヘロヘロになります。だいたい8S全盛の頃だってスプロケのトップよりの泥を排除するスクレーパーが売っていたのに9Sが泥に強いわけないですな。
 機械の基本としてむやみな軽量化して部品点数が増えればトラブルも増えるわけです。トラブルを増やして仕事を増やすってのは飽和した業界がよくやる手ですので自転車業界も飽和してるって事です。

 先日ヤフオクに8Sのシフターなどを出品したんですがけっこう良い値段が付きましたよ。実は気がついている人も若干いるって事ね。

 

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