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2009年2月10日結局ブランドだよねぇ〜

 資本主義というのは消費者主導型と言われるように消費者が何に対して金を払うかによって多くの事が決まっていきます。
 消費者がそれを選びさえすればそれが正義という事になりますのでまさに勝てば官軍という事です。
 サイメンの在る東京中心部では超高級品から激安品まで何でも有りです。そんな中、価格に見合った商品がどれだけあるかと言われると何とも難しいところです。
 例えばブランド品ですがブランド品は金額の割に品質がさほど良くもないのは当然です。ブランドイメージを維持するために多額の経費がかかってしまいその費用分担は購入者が負担するのだから割高でなければつじつまが合いません。

 一方ブランドイメージ構築を一切行わずに良質な商品を適当な価格で販売しようとしてもリアリティーはありません。
 賢い消費者は全体から見れば少数ですのでその少数を相手に商売をしてもなかなか商売として成り立たせるのは困難です。
 現代の商売ではその商品の持っている本質的価値よりブランドイメージの方がよほど訴求性をもっています。本質的価値を突き詰めるよりイメージアップのための広告戦略に頭を使った方が利口という事になります。
 実際の商品作りは人件費や工場建設が低コストの海外にもっていき客から文句のでない最低限の品質さえクリアすればヨシ!とされていますので金持ちでも低コスト生産品に囲まれることになります。
 商品としてクレームをつけられないギリギリの線を狙った商品が当たり前になると良い品と良くはない品の違いが判断できないようになります。
 都心に住んでいる事のメリットの一つは超高級品を自ら所有する事無く見直に見ていられる事です。デパートだのに行けば数百万する時計が普通に置いていますし道路にはロールスロイスやフェラーリーなども珍しくもありません。それらが信号待ちしていても東京ではいちいち気に留める人などいません。
 自ら所有すると防犯やら税金やらで面倒くさいだけのこれらも他人が所有していてくれれば一切の面倒から解放ですので実にありがたいです。

 さて、真にその価値を知りたかったら所有して長年使ってみなければ分からないという意見はもっともな事です。しかし、ブランド品その物に値段に見合った価値が無いのもまた真です。ブランド品を購入して割に合うとしたら他人に見せてハッタリをかませられる場合だけですのでヤクザな商売をしていない限り実利はありません。

 モノの良し悪し、費用対効果を客観的に判断できる人が多数派であればブランディングなどという歪んだ経済活動が幅を利かせる事など無かったでしょうがあれこれ忙しい現代人にはこの判断が正しいのですと気持ちよく騙してくれる人が必要な様です。

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