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2003年11月11日 常識ってヤ〜ね〜。
 アウトバーンで統計上一番死亡率が高い車種はなんでしょう??答えはメルツェデスベンツです。
 ではその逆に統計上死亡率が低い物はといえばバイクの二人乗りなんです。そう、日本国内では危険とされて高速道路では法律で禁止されている行為が少なくともアウトバーンでの統計上は一番死ぬ確率の低い乗り物というわけです。

 では同じ車種。たとえば年式が同じベンツのSクラス(大きいやつね)で一番安全なのはどれでしょう。
 一般に自動車はグレードが上の物ほどエンジンが大きくあれこれ装備がついていてその結果車重が重くなります。だいたい一番安いのと一番高いのでは2〜3割車重が違います。
 ということは最上級のSクラスはハンドルを切ったときの車体の追従性もブレーキをかけたときの制動距離も安全性という点では不利です。クラス一の安全な車両は安いやつ、高い物ほど危険性が高いということになります(タイヤとかABSの有無とかはあるでしょうが)。
 唯一重い車両が安全性が高いと言えるケースは車両同士の正面衝突の場合です。最高クラスのSクラスと軽自動車が正面衝突すればSクラスの6000ccエンジンと660ccエンジンがぶっついて(衝突とはこんなに単純ではないが)軽自動車がはじき飛ばされるだけです。より重いSクラスの後部座席にふんぞり返っていれば軽自動車とぶつかってもたいして衝撃がこないかもしれません。まあこれもベンツ側からみれば安全の一種ではあるでしょう。
 同じケースで安いSクラスとぶつかったらどうでしょう。安いのは確か2800ccくらいから有ったと思います。6000ccのエンジンが入るところに2800ccのエンジンが入っているのですからボンネット内は余裕があるでしょう。軽自動車とぶっついても有る程度はベンツ側の車体もつぶれて衝撃を吸収し軽自動車に乗っている人にかかる衝撃は少なくなる(それ以前にベンツのブレーキがよく利くはずだから速度も比較的遅くなっているはずだ)のではないでしょうか。Sクラスに乗っている人はハイグレードな物と比較すれば車重が軽くなりますので衝突時のショックが大きくなるでしょうが事故った相手のことも考えれば安全といえるのはやはり安い方と言えませんか。
 安全性云々とうんちくはたれるベンツもやはり売りたいのは高い商品なので私が今回書いたようなことは決して口にしないでしょう。車雑誌の人も言わないでしょうね。車オタクなんだろうから高級品ほど安全性に難有りなんて認めたくないでしょう。役所とかも車メーカーに天下りしないといけないので車メーカーのドル箱にけちを付けようとはしないでしょう。消費者も夢を壊されるような事は目を伏せようとしますので聞く耳持たないでしょう。
 結局ハイグレードな高級車はよい。ベンツは安全。バイクの二人乗りは危険。という世の常識はそのまま検証されることも無く生き続けることになりますか。

 だんだんいやな気分になってきたので今回はこの辺で。