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2003年12月28日青春陸海空 逝ってよし!!
 自衛隊ができて半世紀以上。これまで自衛隊はただそこに居るだけでよいことになっていた。

 日常の業務も演習と称したピクニックと書類の山をむやみに作ることだけだ。

 たまにテレビでやっている演習は実際の自衛隊のほんの一部分をとらえているので厳しいように見えるがあれは多分に誤解を生む放送だ。

 私は昔、普通科連隊、軍隊で言うところの歩兵連隊に所属していたが同時に大学にも通学していた。昼間自衛官で夜は大学生の生活を送っていたのだ。

 しかも実験やらレポートでけっこうきつい工学部だったが大学はストレートで卒業している。

 常識だったら片方だけでも大変と思われるようなことを同時進行でできてしまったのだ。しかも週末はヨットとバイク(このころはカワサキの750ターボという気狂いバイクに乗ってました)に明け暮れてある年の年間走行距離が9万Hの時があった。今考えてもどんな生活を送っていたのか全く不明だ。

 私がいた頃の自衛隊は人数が不足していることもあって(景気がいい時は自衛隊に入ろうなんて人は少ない)出戻りがけっこういたのだ。

 現在の自衛隊は人があまり気味(景気が悪くなると食いっぱぐれの無いとこに行こうとういのは古今東西変わらない)なので出戻りはほぼ不可になったが定員割れが激しかった頃はいつでもウエルカム、定員割れの組織とぬるま湯に戻りたい元自衛官。両者の都合がマッチしていたんですな〜。

 いずれにしてもそのくらいらくちんかつお気楽極楽な職業ですよ自衛官ってのは。

 でも、当人たちはそうは思ってないでしょう日々厳しい訓練をしてと思っているでしょうね。自衛隊以外の世界を知らないんですからそれで正しいと思ってしまいます。

 知らないもの、経験したことがないモノを理解しろってのが無理な話です。

 さて、そんなことをしててもノホホーんとしていられた自衛隊がこのほどマジにヤバげな所(イラク)に行かされます。行かされる本人たちは今頃必死こいて実弾演習してますよ。

 私の居た頃は予算がないとかいってあんまり撃たせてくれなかったんです。

 今回始めて持っていくことになった携帯無反動砲(素人目にはバスーガ砲に見えるやつ、カールグスタフって言います。興味のある人はググッてみてね!)なんか私は4年自衛隊にいたのに一発しか撃ってません。一発ですよ、イッパツ!あれは実弾射撃訓練ではなくて実弾射撃体験ですよ体験。イッパツ撃ったって訓練になんねーよ!

 一夏の体験のためにちょっぴり税金使っちゃいました。ごめんねー納税者のみなさん。

 ちなみにニュースではあれは射程800mとか言ってますけどあれは800m弾が飛びますって程度のモノで当たりはしません。誘導弾じゃないんだから。100mとかそんなモノでしょ弾が当たんのは、ジグザグ運転してくる車両なら30mでも厳しいんじゃねーか??重さは砲自体が16kg、弾を入れれば20kgぐらい?ママチャリ一台肩に担いでいるようなもんです。そんな重いモノ肩に載せて当たると思えますか???あのニュースは誤解されるよな。

 それと素人目にはごつそうに見える装甲車も世界基準で見ればちゃちなモノです。あれで防げる弾はライフル弾くらいなモノでRPG(いわゆる小さなミサイル)なんか撃たれたらひとたまりもないですな。あれって元々予算消化の名目さえたてばよいという考えで設計された実戦に使うこと考えてない名目だけの戦闘車両です。作って納品して書類に問題がなければそれで良しってはずだったのに予定外に実戦投入されるんだから作ったメーカーもどうしましょって感じです。

 ホントなら装甲車に急遽追加装甲をつけます。自前じゃ持ってないんだからアメリカ製だろうがロシア製だろうがイスラエル製だろうがとにかく手に入れて張り付けりゃいいんです。でもきっとしませんよ、PKOに行くのに大きいマシンガンは威圧的だからチッコイのにしておけなんてやってるくらいの国ですから。

 てなわけで行かされる当人たちは青い顔をしているかもしれませんが、今までだらけていたつけが回ってきただけですのでかわいそうでも何でもありません。自衛隊法を盾にあれもしないで良し、これもしないでも良しなんにもしないで良しで給料だけもらって来たのですから。

 

 ここで日本政府は大間違いをやりました。なんとイラクに行く自衛官は日当3万円、死んだら2億円も金をくれてやるというのです。待ってくださいよ、いざって時には命を懸けるって約束で普段はただ飯食らってるのにホントにやばくなったら余計に金もらうのは反則技でしょ!ずるいぞ自衛隊。

 小泉も金でごまかして勇敢な自衛官が志願してくれたと体裁を繕いたいし、自衛官の家族(っていうか〜 かみさん?)に反対できなく(それより生きて帰ってくるなと思っているかみさんも多かろう、自衛官は国家公務員ですので地方公務員より退職金安いのよ、イラクから生きて帰って比較的少額な退職金をもらうより死んで今すぐ2億!を望むかみさんは当然いる。死んじゃえば旦那のパンツ洗わなくて良いし配置転換の度に引っ越ししなくて良いし退屈な自衛官の妻がある日突然悲劇のヒロインに、ステキだわ)させるための金のバラまきって

   おい、勝手に税金よけいに使うなよ!

 自衛官もせっかくですが筋の通らぬ金はいただけませんので国庫に返還しますとか一人でも言ってみろよ!もらえるもんは何でももらって米軍のパシリやりつつ定年まで逃げ切ってあとは天下り先をゲッツ!!てか?

  一方政治家としても今回の一件で自衛隊に実戦を経験させる良い機会と思っているでしょう。それはそうだ、税金ガバガバ使って使い物にならない(最近は集票マシンとしても使い勝手が悪い)モノを保有しているより、いざって時にはそれなりに使えた方がいいに決まっている。実戦に勝る訓練は無いのだ。それに実戦経験者がひとっこ一人居ない軍隊ってのは問題有りだわな。
 当分他国が攻めてきそうにないから自分たちには直接関係なさそうな遠くのイラク辺りで適当にドンパチやって実戦を経験してネ!っと政治家は思ってるんじゃないかしらん。

 テロってイヤ〜ん、コワ〜い。だから自衛隊のみなさん今後は使い物になるようになってね。お金は税金でどうにでもしますんで。

byこいずみ&その他一同

 ますます国債増えそうですな〜。誰か払うの?