新年の挨拶代わりに軽く2011年を総括してみようか、

サイメンDVD第1フェーズ完了
 当初予定していたDVDシリーズが「ママチャリメンテ・・・」をもって完了。当初10タイトルのつもりでママ・・がvol10、処女作であるMTB完全組み立てが2.0とバージョンアップする事によって2作品作られたがそれぞれ別個に作ろうと思っていたバラシテク集とレストアが1つの作品になっているのでこれで第1フェーズ完了なのだ。
 第2フェーズで最初に取りかかるのは「ロードバイク完全組み立て2.0」となる予定だが今のところシマノ105がDi2バージョンも追加されたところで従来のワイヤー制御モノと電動を一緒にしたDVDを作れれば良いなと考えている。
 現状で販売されている版はこのまま「ロードバイク完全組み立て/クラッシック」とかタイトルをつけて兼売予定。なんせノーマルステムやカップ&コーンのBBとか昔ながらの構造のものまで2.0に盛り込む現実的ではないしパッケージングとしても2つに分けた方がグットだと思う。
 サイメンがタイトルをどんどん追加していけばどこかの出版社か映像制作会社が参入してきてサイメンを完膚なきまでに蹴散らしてくれると予想していたのだがまったくもって無風状態なので今後とも好き勝手にやらせていただきやしょう(笑)!


サイメンの存在意義としては第2フェーズが完了しつつありそうだ
 今年渋谷区に自転車メカニックの専門学校ができるそうだし横浜には以前ホーザンに在籍していた山路さんが2010年からスクール的なものをやってるそうだ。
 で、 それがどうしたかと言うと元々創業時に考えた勝ちパターンとして

まず自分がやってみる→サイメンが利益を上げる→おいしそうなので誰かがマネする→世間に広がる→存在が常識化したところでサイメンはやめる

 というのを考えていたのですよ。まずは自転車出張修理でやってみたのです、1992年にスタート3年目ぐらいからマスメディアに取り上げられてあっという間にそこそこの都市部には自転車出張修理業者があるという当初のもくろみ通りな形になりました。
 ところがどっこい、開業してもほとんど半年程度で店じまいしてしまうんですなぁ、困ったもんです。みなさん商売なめてるんでしょう。
 それでも2004年頃には安定して商売を続ける人が一定数現れたと判断して飯倉は自転車出張修理からは撤退しました。 って事でだいたい12年かかっちまってます。
 サンデーメカニックスクールと称して自転車のメンテや組み立てなどを教えだしたのが2000年。マネする業者が出てきて安定して稼働するまでに前回同様12年かかったとすると2012年には飯倉はお役御免となるはずでしたがめぼしい業者はまだ2件。しかも一方は専門学校だそうですし山路さんの方はパークツールとかホーザンとの関係があるようなのでサイメンのように枷無しという訳でもないですからどちらもサイメンとは毛色が異なります。
 へ、 その2つはサイメンが存在しようがしまいが何の関係もなかったって? 後からあれこれ言うのは簡単なのよ、 ごちゃごちゃ言ってないで自分が先頭走ってみなさいって。
 今年はスクールも誰かに任せられればと思っているのですが全くめどは立たず、しばらくは継続するしか無いかなぁと思っていたり。
 専門学校の卒業生には微妙に期待しています。一人でも二人でも才能のあるビルダーが育って鉄フレームが相応の値段で流通する時代が復活してくれればと思います。でも卒業するのは数年後、一人前のビルダーになるのはさらに数年後、開業して商売がうまく回るのにまた数年と考えると暗澹とした気分になります。
 さっさとビルダーに弟子入りしちゃった方が早いとも思うんですが敬語もできないオレってサイコー!な20前後のナウなヤングには(親の)金と(貴重な自分の)時間を払って解決する(かどうか知らんが)というのが現実的(?)なんでしょうね。 
 それにしてもなんでいわゆる有名メーカーの鉄フレームってあんなに高いのかなぁ~ただ鉄パイプ組み合わせただけなのに20数万円とかあんまりじゃないでしょうか、あれこれつぶしとかしなくていいから程々の金額で楽しめる鉄フレーム供給してほしいですよ。

 気分的にはどうかと言うと、 微妙に支持されててうれすぃーなってね!
 サイメンは開業が1992年ですので今年2012年は創業20周年という事になります。思えば遠くへ来たもんだ、
 20年も商売してりゃお客さんの数も延べでは万でしょう、そもそもDVDを買ってくれた方まで含めりゃとんでもない数のお客さんに支えられてきた訳でひたすら感謝感謝でございます。
 都心で商売しているといろんなお客さんが来てくれましてコンサルタントとか自分で会社を経営している方からは飯倉さんもっと商売大きくしなよ、アドバイスはするよ~。と言ってくれたりもするんですがこれは飯倉の考えているのとはちょっと違ってるんで辞退しています。
 商売していると売り上げ金額や社員数や店舗数を成功の指数にしてしまいがちです。それはそれで一つの評価基準でしょうがサイメンの売り上げが何億円になろうと店舗がいくら増えようとそれがなんになるんでしょう?売り上げを追っかけたり店舗を維持するために最初の理念はどこへやらになるのがオチです。
 そんな事より横柄で休みばかり取っていて工賃が高くて店が判りにくい住宅街の真ん中にあって仕事を依頼しても結構断っちゃったりする飯倉のような自転車店(?)の店主のような人間でも商売を続けていけるんならオレでもやろう!って気になってくれる人が増える方がグットだと思います。
 売り上げ何兆円とか、創業5年で東証一部上場の30代前半の経営者とかなりたくてもなれそうにないでしょ!?それがね、飯倉くらいの事ならオレでも結構出来るかも~って思うじゃないですか。
 こっちの方が現実的な希望だと思うのですよ、だから今後ともサイメンは超零細のままでいきますよ。

で、 2012年はエロエロ もとい、いろいろ考える年にしようと思います
 人間同じ事を繰り返していると煮詰まっちまうものです。これが宮使いだと我慢するしかありませんが自転車界のアウトローを自称したい飯倉としては勝手気ままにやらせていただきますので今年はあまり働かないってのを抱負として宣言したいと思います。

 お後がよろしいようで、

One thought on “新年の挨拶代わりに軽く2011年を総括してみようか、

  1. もい
    2012/01/06 at 8:49 PM

    こんにちは、いやはや、板倉さんの構想とそれを実現する行動力には毎度驚かされます。
    ロードバイク完全組み立て2.0、とても楽しみにしています。
    こういったDVDの流通も自転車修理インフラの一つですね、スクール通いが現実的ではない地方住みの私達はとても助けられます。

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