自転車修理バカ戦闘日誌

アルミフレームに鉄ピラーだぜ!(今日もシートピラー抜き)

IMG_4790シートピラー抜き

ピラー抜きは鉄フレームにアルミピラーがよくある依頼だが今回はその逆でアルミフレームに鉄ピラー。
連絡をいただいた段階ではアルミピラーという事だったんでこっちもそのつもりでいたんだけど最初のカットで違和感が・・・18番で引っかかるんで歯を32に交換でとりあえず首を落としたらなんとまあやぐらはアルミでパイプは鉄だわ。初期のXTってこうだったんだねぇ、
で、悪戦苦闘のうちに無事作業完了。固いピラーは切って柔らかいフレームは残すってんだからやっかいだよねぇ〜。慣れてないからなかなか力加減とか分からんし切れたかどうかの判断も難しいわ。でもやっかいな仕事を受けているうちにアレもこれも出来る様になるんだよね、

次はコレだぜ!

IMG_4716  3人乗り自転車をいじります。前24後ろ20のホイールサイズを持つ唯一の市販車フラッカーズを中古でゲット、コレを全バラシしてパーツを吟味。各部を修正しつつ最適化して組み直すつもりだったんですがいざ引き上げて来て細部を調べてみると雑な作りや改良しにくい構造にややげっそり。
難産になりそうです。

ブログではお知らせしてなかったですが普段乗りクロスバイクの作り方をアップ済みです!

10s用だから大丈夫ってわけでもないです、

IMG_4694以前11s用ハブは手組に適してないって要旨のブログを書きましたが肝心なのは10sなのか11sなのかじゃなくってフランジの位置ですョ!だから10s用のハブでも11sみたいに左右のテンションが大きく変わるハブはあります。
写真中央のパワータップのハブは10s用ですがご覧の通り11sの68アルテとハブフランジが同位置になります。10s用の105ハブとは2mmくらいフランジ位置が異なりますがこの2mmがめっちゃ効くんですよ!
10sだからOKではない事を努々お忘れなく、

クロスの動画はノドも回復したんで近日中アップですヨロ、

ママチャリ改造パーツ在庫してます

IMG_4210年明けからママチャリとかシティーサイクルを改造するパーツを在庫してますかと問い合わせが多いんだな。たぶん「ママチャリメンテのAtoZ」を見てくれた人たち。
ママチャリ改造パーツって量ははけないわ単価は安いわでどこの自転車店でも扱いたがらんですよ。で、サイメンには在庫有る。在庫在るって言うか在庫しとかないと次ぎいつ入荷するか分からんような品なんで自分とこで持つしか無いんだよね。
写真は正ツメのリアエンドにダイレクトに付けられるシマノRD-TX55。外装変速機付きシティーサイクルの変速機をコイツに付け替えるだけで変速性能格段にアップする。スラントパンただしBテンションボルトも調整出来るしでシフトレスポンスサイコー!
他にDVDでも使っていたカセットハブとかハブダイナモとか1inヘッドパーツとかも絶賛在庫中です。

IKEAかよ! シマノTL-BH62

IMG_4214シマノのディスクホースカッターTL-BH62がやっと来たんだが取り説見てびっくらコ、文字が無い!絵を見て判断ってか。でもIKEAと違って絵の通りに進めていけばすんなり作業完了する。カッターの刃はスペアがついているしコネクターのインサートも出来る。今まではジグと万力でやっていたけどこれからはこいつで全てが完了できる。
作業が効率化できるってのは良い事だし不器用なメカニックでもインストールできる様になるってことさ! でもロードのディスク化のタイミングでこの工具。他社製もあったけどさすがにシマノのは完璧だわ、使い心地サイコー!でもタッカ〜 完全プロ向けです。

何度やっても難しい小径ホイールの手組

IMG_4131今回インター8+20インチリムで組むことになったんだがこの辺の組み合わせだと4本で組むかとかアヤは取らずにとか普通のホイールとは異なる組み方をした方が良い場合があるんだな。で、その判断ってのがなかなか難しい。リムの穴の振り方とかフランジの高さ&形状。運用時の力のかかり方とかをトータルで考えないとベストなところに来ない。
そもそもハブが20インチなんて想定していない設計なので始めっから無理有るんだけどそんな事言ってるとなんにも出来んので強行突破ですよ。
今回は結局ごく当たり前に6本、アヤとリって事になりました。スポーク本数も多いしガシガシ使っても大丈夫なはず・・はずってのは前例が無いんで「はず」になるんだけどどうせ運用してから不具合有ったらジワジワ修正なんで無問題ですわ、
年に二個くらいしか売れない内装ハブだけど小径とかチェーンステーの短いバイクには使い勝手が良かったりしますよ。

よっしゃ!今日も一発、

IMG_4133コッタレス抜きを取り付けるスレッドが崩壊したクランクをプーラーで抜く作業。5アームの一本をカナノコで切り落としてプーラーを取り付けて抜く。書くのは簡単だが手持ちの4種類のプーラーのどれを使うかとかアームのどれをどんな角度で切り落とすか等々要素は多数有るのさ。固定も肝心であっちこっちトーストラップとかで動かない様にするんだわさ、
抜けた時にはバシーンとか音がしてびっくらこいたけど無事作業完了でほっとしたぜ。ちなみにこのクランクは片方売りが無いそうで一式買い直したそうだ。シマノだったら少々割高だけど片方でも買えるんだけどね、

S65-SM2はDi2内装バッテリー対応。 たしかに対応はしているが、

IMG_3212だいたいこういうモノを買うとドンピシャを期待しちゃうじゃない。ところがさ対応とか内蔵可能とかしか説明書きが無かったこいつはたいしかに内蔵できるけど実際使うにはあれこれ工夫しなきゃいけない品なんだってのを現物届いてから判るんだからやんなっちゃうよな。
自分用だったらまあガマンするよ。でもお客さんに頼まれてぇ来たらこいつだったんじゃ商売やってる側なら慌てるよな。なんせ内蔵しただけでガっタガタなまま。何らかの詰め物をしないと使い物になんないよ。
しかも取り説の写真と現物が微妙に違うしキャップには防水にグリス塗れってあるけど元々バカ穴開いてて防水って何のための防水ですかって聞きたいよ!?
しっかしコレってどんな客を想定して作ったんだろうねぇ、重いしオールドスタイルだし安くもないというか高いし。たぶん既存の設備で作れるしテキトーに作ってあとは買ったやつがなんとかしろよって考えなんだろうね。専用シムくらい付けるべきところをめんどくさいから手抜きしたって事ね。

お勧めしません ってか撮影用に買っただけなんでこれっきり関わる事は無いなぁと。

コレ、誰がセッティングするの??

IMG_3169セッティングが難しいパーツは数あれどカンティーに勝るものってなかなか無いよね。カンティー全盛だった昔はシマノのもムズかったけどVっぽい今のは簡単。でも他社製は相変わらずだったりする。ダイコンとか、
カンティーってセッティングでずいぶん効きとかタッチ変わるし台座とのガタの具合やシューとリムとの相性とかで微調整する時にもやりにくいんだよね、シマノ以外は。
言い方変えれば良いメカニックがいじれば相当のところまでもっていけるって事。シクロクロス乗ってる人はそこんとこ知っとくと良いですよ。今乗ってるのが効き悪かったら同等のを付けてる人のに乗せてもらうとかして比較検討した方が良いですよ。ショップの腕だってアテになんないからね、
で、今回はディズナのだったんだけどコレまたムズイわ〜。カンティーもさんざんいじってきた飯倉でもムズイわ〜。ましてや素人がこれ買って自分でなんとかしようとするとインストールに3時間とかかかっちゃったりするんだよね。しかも効きはイマイチ、まあ趣味なんだからどんだけ時間かかっても良いけどさ・・・コレをプロにインストールしてもらおうとすると相応に工賃いただけないんなら一回やっただけで懲りて二度と仕事受けません!になるよな。
プロがやったってシマノの2〜3倍くらいは時間かかっちゃうんだし効きは乗ってみないとワカンねーし ヤっぱホイール交換してセッティングやり直しとかって悪夢だわ〜 ヤだわ〜 コイツが初夢とかマジヤだわ〜 だわ〜 だわ〜

8万円とか出してもこんな感じ、

IMG_3167ママチャリが1万円程度で買える様になってずいぶん経つのでスポーツ入門車とか呼ばれる8万円の自転車はその8台分って事。知らない人はさぞかし高品質の高級車と思うだろうがさにあらず、多くの構成部品が高級とは言いがたいコスト重視、利益重視のパーツで成り立っている。
だいたいママチャリがあんだけ安いのは数がさばけるからであってその8倍の値段のモノは比較すればとんでもなく少数しか売れない。数がさばけない分割高なのは工業製品には当たり前な事だしリッパに見えてスペック的にも見劣りしない、それでも低コストで生産&流通出来るのが生き残るメーカーなので月日とともにドンドン商品として洗練されていく。製品として洗練されるんじゃなくって商材として洗練されていく。数がソコソコさばけて利幅が大きいのが洗練された商品で、小売店もどれが洗練された商材かを見抜くのがキモだからそっち方向にしか目がいかない。
出来たバイクはどんななのかと言えば確かに見た目もスペックもリッパで実際乗ると素人目には良さそうに感じる、でも数ヶ月であっちこっち不具合が出てきてそのまま朽ちていく使い捨て的バイクだ。
買った方もメンテ費用を考えている人なんて1割程度だろうから整備もしないままガタピシ言わせつつそのまま2年くらい乗ってママチャリに買い替えで一件落着となる。これが普通の、ちょっと気が向いたんで高い自転車買ってみましたー典型パターンだろう。
Googleマップで自転車店で検索するとサイメンもポチッと出てきちゃう時代になっていわゆる入門車な方も来店する様になった。結果前記のようなバイクの修理相談も受ける事が増えて困ったことがある。ネットで買ったガタガタバイクを完璧近くまで直してくれという依頼だ。たいていヘッド、BB、ハブ、ケーブル関係シフトチューニングなんだよね。
確かに出来る、技術的にもパーツのストックにおいても。でも予算の食い違いがねぇ、
だいたい一万五千円くらいでなんとかなりそうだなぁとコッチが考えているとお客さんの予算が三千円だったりする。三千円じゃ必須交換パーツ代にもまるっきりなんないので交渉不成立でお引き取りいただくことになる。
写真のショートVは調整不可な品でシマノのと交換した後の残骸。シューを見ても分かる通りそれほど使ってはいない。売ってじきにダメになるパーツだという事はメーカーだって知っているだろうに付けて売っちゃう。シマノのをチョイスしたって仕入れ原価は100円か200円くらいしか変わらんだろうにそれでも安い方を使う。その方が儲かるし競合他社がそうしてるんなら自分のところもやらにゃぁね。

この案件、バネの折れたVブレーキをシマノに変えてケーブルもいじってチューニングしてパーツ代込み約四千円。始めっからシマノが付いてりゃこんなに出費しなくて良かったろうにね。でもこの状況を望んでいるのは結局消費者だからね。
ほら、最近良く聞く有名ホテルのレストランでなんとかエビが偽物だったってやつ、あれはウソはウソでも食えるんだろうし味だって別にマズいわけや無かろうにね。でもウソだってんで批判されている。
自転車界のコレはウソとは言えないけど明らかにお客さんに迷惑をかけている。こっちの方が悪質だと思うんだけどこんな事をさせているのは結局消費者だと思うんだよね。
もしさ、良い製品なんか市場に出してみなよ、まともな製造原価を乗せたプライスで

誰も買わネェよ!