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プレスフイットにはデカイノギスさ!


 実はフェースカットする前にササッと確認するのにノギスを使っている。何か実測できるわけではないんだが、こいつでだいたいの見当は付く。
昔ながらのBBシェルには普通サイズのノギスが使えるんだがオーバーサイズの時代になって昔々買った巨大ノギスが役に立つ様になった。
工具を山ほど持っていると一定のところまでは邪魔なだけだがあまりに揃いすぎると使い回しが出来る様になる。これに似た事ってよく有るよね。

ディスクブレーキインストール

サイメンDVD最新作は「ディスクブレーキインストール」です。お題はHAYESとSHIMANOの2つ。両方とも油圧、メカを一品づつ取り上げています。
ディスクブレーキの解説を詳しくおこなっている解説書などがほとんど無い現状では多くのユーザー(時としてショップも)が取り説だけをたよりに暗中模索をしています。今回のサイメンDVD「ディスクブレーキインストール」では取り説だけでは分からないテクニックや作業の段取りを詳細に解説しています。
特に役に立つのはリカバリーの仕方でしょう。メーカーの取り説では失敗したらどうすれば良いかはまず書かれていないですからねぇ。豊富な経験を持つマニアックなユーザーにとっても油圧ディスクブレーキはいつもと勝手が違うでしょうからこのDVDで作業のコツと完璧なブリーディングテクニックをゲットしてください。
比較的エントリークラスに採用されているメカディスクも取り説プラスアルファーのインストールで性能を100%引き出せるようにしようじゃないですか!
さて、今回もずいぶん難産なことになったのですがその理由はメーカーの取り説通りのインストールは難しいからもっと簡単なやり方を紹介しようという考えと、イヤイヤ基本はメーカの取り説だよという考えとの衝突が大きかったですなぁ。なにせ見て終わりではなくリアルに使えてなんぼのサイメンDVDですからねェ。結果的にリアルに使えなければ意味がないですからある程度メーカー取り説と異なる作業法を紹介している部分が有ります(←回りくどい!)。
最終的には御本人に判断を委ねるということです。
もう一点は汁もんだって事が大きかったですか。油圧は他の自転車パーツとはインストールのノリが違いますから油圧の説明は肝心です。しかし、撮影中にフュールドやフュールド中の気泡がこっちの想定している通りに動いてくれるとは限らないんです。ワイヤーで制御の場合はこんな事無いんですが。
それとサイメンDVDで好評な典型的失敗例とそのリカバリーですが油圧の作業でこれを表現するだけでけっこうヘロヘロになってしまったのです(T○T)超マクロ撮影とか、フュールドがカメラに付いちゃったりとか。
いずれにせよ何とか完成となりまして世界初のディスクブレーキインストールDVDの完成なのです。
今回も全編ハイビジョン撮影&ハイビジョン環境で編集まで行っていますので高精細な動画でお楽しみいただけます。

本DVDはメーカーの取り説を補足するためのものであってこのDVDだけで作業を行うのは危険です。基本的にはメーカーの取り説に従って作業を行ってください。
解説されている内容は結果を保証するものではなく一例でしかありません。それぞれのパーツは年式や型番によって微妙に異なる箇所があります。
メーカー推奨の作業手順や指定トルクをご理解された上で本DVDをご活用ください。

追記

  • 販売していただいているナルシマフレンドさんはロード系のショップですのでディスクブレーキの販売やインストールには対応していません。ご自身での作業が艱難だったり途中で頓挫してしまった方は最寄りのMTBを扱っているプロショップをご利用いただくか弊社テクニカルサービス(シマノのみ対応)をご利用ください。
  • メーカー取り説ではクリーニングにはイソピルプルアルコールを使用するように指示されていますがDVD中で使用しているワコーズのクリーナー「BC-9」はメーカーの試験でイソピルプルアルコールよりさらにシールなどへの影響が少ない事が確認されています。
  • 油圧ディスクブレーキにはDOTとミネラルオイルの2種類のいずれかが使われています。各シールなどはそれに合わせた物が使われていますので必ず純正品もしくは互換品を使ってください。一部仕様と異なるケミカルを使ってチューンアップ出来るかの様な噂が流れているようですがそのような行為は大変危険です。インストール時には問題無さそうに見えても時間が経つとオイルラインが機能不全に落ち入る可能性があります。

ダイジェスト&プロモビデオ

diskdv.mov

鏡面仕上げは自前で出きるぬ、


 カップアンドコーンのハブとかは高価なやつほど回転が良い。表面の仕上げが違うからなんで始めっからそこそこのグレードを買っとくのをお勧めします。
でも諸々の事情でそうも行かない事もあるんですなぁ~。今回はフリーハブなんだけどローラブレーキが取り付けられるFH-IM20をスタンばったんですがなんせ回転が悪い、ってかママチャリと同レベルだし。
しかも今回のミッションでは小径車に使うんで回転数多いからなんとか策をと思っていたのですよ。で、前々からやってみようと思っていた安いハブの玉押しを磨いて高級品に近づけようって作戦。

(さらに…)

ホイール組みの達人

ホイール組みを解説した本は多々有りましたがどれも中途半端で我々プロが見ても「これじゃ~組めねーだろう!」と突っ込みたくなるような品ばかりでした。だいたいA4で2ページとか4ページで解説すること事態が無理ってもんだと思うのです。今回は機材の説明に始まってスポーク長の計算の仕方(√付きならふつうの電卓でOK!)、一般的なタンジェント組をこってりと解説後にラジアル、ディスクブレーキ用、ダブルクロスの4種類のホイールの組み方に関してじっくりと解説させていただきました。このDVD一つで確かにホイールが組めるだけのノウハウをつめ込んであります。

 本作で解説しているケミカルの使い方は組む時にテンションを上げやすくニップルを破損しにくくするやりかたです。回りやすいという事は緩みやすいという事でもありますので調整頻度を少なくするためにはグリースの量を少なめに。ゆるみ止めを多めにしてください。 

サイメンDVD「ホイール組の達人」で使用されている工具&ケミカル
いずれも一般ユーザーが購入可能でなおかつ程々の品質を有している物をチョイスしています。一部DVDと異なる品もありますが同等品とお考えください。

工具リスト
振れ取り台 ミノウラ ホイールマンキット お約束的な振れ取り台、センターゲージ付き
パーク TS-2
振れ取り台
プロ用振れ取り台の定番
センターゲージ ミノウラ FCG-310 アルミ折り畳みセンターゲージ 折り畳み可、小径にも対応
パーク WAG-4 プロフェッショナルリムセンターゲージ タイヤをはめたままで使用可
ニップル回し パーク SW-2
ニップル回し
精度、剛製共に良好。買って損無し
ドライバー ホーザン マイナスドライバー 値段も手ごろ
*上記以外にアサヒのスポーク製作機、ナショナルの電動ドライバーを使用しています
ケミカルリスト
クリーナー ワコーズ スーパージャンボ&同社 BC-9 比較的安価で安心して使用できます。
グリス シマノ デュラエース
グリス 50g
何でも良いです。
潤滑剤 ワコーズ ラスペネC 350ml ゆるめのオイルならどれでも
プレップ ホイールスミス スポークプレップ 15ml スポーク専用で安心、2色有ります

ダイジェスト版

日常メンテのABC ver1.0

日常メンテのABCコンセプトノート

ロード主体に撮影していますがロード&MTB共用です。
日常ってつまんないですよね。ニューパーツインストールするようなドキドキとか無いし。ってわけで地味なお話になってしまうんですがそこはそれなりに楽しめるように気をつけています。つまらなくても日々必要な作業な訳ですのでテキパキすますノウハウを盛り込むようにしています。特にトランスミッション周りのクリーニングはおすすめしたいです。つまらない作業もテキパキできるとおもしろく感じるものですよ。
トランスミッションのチューニングやワイヤー類の取り付けなどは前出の「・・・完全組立」に譲ってますのでそちらをご覧ください。

空気圧の管理も重要な日常メンテなんですが、DVDを見ていただいた方に当方の真意が伝わると良いんですが。ちょっと不安。重要ですから見てくださいね。
微妙にマトリックスグリーンはいってます。もう少し緑が強くてもよかったかしら??

日常メンテのABC 追加解説あれこれ2005年9月14日

タイヤをはずすシーンはタイヤレバーを一本ずつ入れてますが最初に2本入れてしまう方法もグットです。
チェーンクリーニングにガソリンを使用するのはおすすめしません。発火性から危険ですし、パーツ、工具等をどのように痛めるか予想しにくいからです。
ケミカルの使い方に関しては後にケミカル編のDVDを製作予定ですのでお楽しみに。
タイヤの接地面に関しては強化ガラスの上に実際に私飯倉が乗って撮影しています。2台のカメラでリアルタイムに撮影&シンクロさせてますので本物の映像です。
グリップを圧搾空気で抜くシーンでスローモーションのシーンにある音は実際の音であって作り物ではありません。
フレームクリーニングのシーンに洗車がありませんが一般的に洗車はおすすめしていません。洗車が必要なのはMTBで山に入ってドロドロになった時だけです。ツールなどでメカニシャンが洗車しているのは多くのバイクを素早くきれいにするためです。プロは一台のマシンをせいぜい一年しか使いません。長年保たせる必要のない&壊れりゃ支給される機材を水でじゃぶじゃぶは合理的な判断ですが一般ユーザーはそうではないでしょ?!ですから洗車はおすすめしません。
どうしても洗車したい方は水抜きはしっかりと、干すときは日陰で干さないと塗装が痛みます。

» DVD更新情報はこちらから

ダイジェスト版

実はトラブっております、

 ホームページの作業環境を壊してしまいまして現在更新&修正が出来ないでいます。
 出来るだけ速く復旧したいのですが専門家を呼ばないとどうにもならんところまで来てますのでしばしお時間ください。
 死に筋在庫パーツに関しては営業中にお電話でご確認を!

効かせたいけど効いちゃ困るし的なブレーキ


 ヘッド上に子供を乗せられるママチャリのブレーキがなかなかユニークだ。原理としては懐かしのカンパデルタブレーキと同じ。効くのかと効かれれば普通のママチャリ用サイドプルよりかはマシってところ。
現状で最適なのはシマノのフロント用ローラーブレーキだろう。モジュレーターもハブに仕込まれているからロックする事も無いだろうし効きは抜群だしな。
でもコスト的に見合わないからこんなブレーキが付いちゃう事になる。消費者がアホだと商品もそれに合わせた物になるのさな典型例。

まな板切るけど豆腐は切らず、(シートポスト抜き)

シートピラー抜き.jpg いつかはくるであろう日が来た。ステン巻きシートピラーの抜きだ、
いつもやってるのは鉄フレームにアルミシートピラーだからやわかいのを切って固いのを残せば良い。実に分かりやすいし切ってる感触でも具合が分かる。
一方ステン巻きってのは鉄にステンを巻いてる。フレームも鉄なので鉄のピラーとそれを巻いているステンは切って鉄のフレームだけ残そうってんだ、固いステンは切ってその下の比較的柔い鉄は残す。

さあ、どうする?!