たまに子供用ロードバイクの組立やOHを依頼されるのだが毎回ウンウンうなりながらの作業になってしまう。
そもそも専用パーツなんてのは無いので大人用のパーツの組み合わせでなんとかするのだがそのままだと身体は小さく体重は軽い子供には不適当なものが出来上がるのは当然の事だ。かと言って専用パーツを特注するのも現実味が無いので既存パーツの組み合わせでなんとかするのだ!
写真はSTIレバーとただのブレーキレバー。どっちもシマノ製なんだがSTIレバーはなんだかんだ言ってもボッテリとしていて子供が握るのには無理がある。一方ブレーキレバーの良いところは手が小さくてもしっかりブレーキをかけられる事。コレ肝心よ!一番細いところはどっちも同じくらいな様に見えるけど握るとSTIは一回り半くらい大振りって感じ、
シフトレバーは当初ハンドルバーの上部分にアダプターを介してWレバーを付けようかと検討したのだが補助ブレーキレバーも付けるという事で最終的にバーコンにする事に。
さて、次はホイール組みだわさ、
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Vブレーキブースターって知ってるかい?
20年くらい前に初めてVブレーキを自分のMTBに付けた時にはあまりに良く効くんでぶったまげたが良く効く分フレーム側の負担が大きくて、つまりがフレーム(台座)が撓んじゃうわけですよ。そこで登場したのがブースター、単に台座の剛性を補強するだけなんだけどこいつがまた効果的なんだ。カンティーを前提に作られていたフレームのリアにはもちろんフロントサスの軽量版は激しくブレーキングするとサスの動きが悪くなっちゃうんでこいつで解決な訳よ。
と、まあ当時は活躍だったVブレーキブースターだけどその中でも最高の出来だったのがこいつ。軽い、強い、確実に固定できるの三拍子揃った絶品だ。ディスク全盛の今ではほとんど見かけなくなったがどっこいサイメンには在庫がある(一個になっちゃったけど)。他にはタイオガとかテクトロのもありますヨン、
約11年でこの変化、良いのか悪いのか判らん。
タップやフェースカッターの引き出しは2002年には1段で済んでいたのが今は2段になっている。昔と比較して今の引き出しがいかに込み合っているかは一目瞭然だ。それだけ規格が乱立しているという事ではたしてコレって何のためなんだろうね?
商売道具が増えるって事はお金が必要って事でそのお金は売上の中から捻出するわけだよね、けれど経営状態がいっぱいいっぱいな店では利益が出るかどうかも判らないような機材を買うのは大いに悩むでしょ。多少揃えても結局中途半端になるので途中であきらめちゃうんだけどサイメンみたいにイジルの専門だからどこまでも諦めないでいるといつの間にかもっとも機材が揃ったショップになれる。むろん多少の無駄も出るけど回り始めた車輪と一緒でけっこう惰性で乗り越えられちゃう。
いずれにせよアレもコレも出来ますといっているショップほどアテにならないのは今時どの分野でも当てはまる事でしょ。
流星号のディスクブレーキ
現行流星号は初期型XTのディスクブレーキを使っている、これが発売されたのは20年以上前だからそれ以来ずっと使っていて今も最高のパフォーマンスを見せてくれているのだ。日常使いの駄馬で油圧ディスクブレーキを使っている飯倉としてはオンロードだろうがオフロードだろうが最高のブレーキシステムは油圧ディスクと確信している。ここぞとばかり気合いを入れる時のロードバイクがサイドプルなんでとっととロードバイクも油圧ディスクがスタンダードになっちまえよとつくずく思うのだ。
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